NEWSお知らせ
Notion・Notion AIを全社導入|リブ・コンサルティングが進める「組織AI基盤」の構築
.png)
AIを全社へ広げるとき、課題になるのはツールの選定だけではありません。 社員が日常業務で使える環境を整え、社内の知見をAIが参照できる形で蓄積し、成果を測定・改善する仕組みまで設計する必要があります。 リブ・コンサルティングは、全社員300名超を対象に、NotionおよびNotion AIを全社導入し、カスタムエージェントも活用しています。 プロジェクト情報や社内ナレッジを、社員とAIが横断的に活用できる共通基盤へと移行しました。 目指したのは、単に新しいAIツールを配布することではありません。 一人ひとりのAI活用を、組織全体で再利用できる知見や仕組みへと変え、顧客への提供価値と事業成果につなげることです。
ツール導入ではなく、組織変革としてAIを捉える
全社導入以前は、プロジェクト資料、議事録、顧客情報、社内ルールなどが複数の場所に分散していました。
必要な情報を探すのに時間がかかるだけでなく、個人やプロジェクトで得た知見を組織全体で再利用しにくく、商談準備や提案品質にもばらつきが生まれやすい状態でした。
また、生成AIを個人単位で導入するだけでは、活用する社員と活用しない社員の差が広がります。
AIが参照する情報が整理されていなければ、回答の精度や再現性も高まりません。
さらに、複数のAIツールが個別に利用されていたことで、教育や運用ルールの整備にも負荷が生じていました。
そこで、AI活用を一部の先進的な社員だけに任せるのではなく、経営判断として全社で推進。
ナレッジの属人化を解消し、部門横断の連携を強めながら、アクセス権限や情報管理ルールを踏まえて、AIが業務情報を参照・活用できる共通基盤の構築に踏み切りました。
なぜ、組織のAI基盤にNotionを選んだのか
Notionを選んだ理由は、プロジェクト情報や社内Wiki、議事録など、AI活用の起点となる情報を一つの環境に集約し、その情報をNotion AIやカスタムエージェントが横断的に活用できるためです。
加えて、非エンジニアの社員でも、業務に合わせてAI Skillsやカスタムエージェントを整備しやすく、現場主導で活用を広げられる点も選定理由の一つでした。
AIが成果を生むには、モデルの性能だけでなく、参照できる情報の量・質・構造が重要です。
日々の会議やプロジェクトで生まれた情報を、組織の知識として蓄積する。AIがその知識を検索・要約し、次の業務へつなげる。
Notionを、情報を保存する場所ではなく「AIが働ける共通基盤」として位置づけました。
もちろん、最適なAI基盤は企業ごとのIT環境や業務特性によって異なります。リブ・コンサルティングではNotionを中核に据えることが最適と判断しました。
6カ月で、基盤整備から全社展開・業務実装へ
.png)
2026年1月から6月までの6カ月間で、段階的に進めました。
- 現状を可視化する
AIリテラシーと利用状況を調査し、全社勉強会を実施。各部門で推進役となるエバンジェリストを選定しました。
- ユースケースを整理する
先行部門の活用事例を棚卸し、全社展開するテーマを整理。Notionの先行導入と基盤選定を進めました。
- 基盤化を意思決定する
経営層向けの集中勉強会を行い、利用ルール、セキュリティ、生成AIガバナンスを整備しました。
- 全社へ展開する
2026年4月から一部利用と全社展開の準備を進め、6月1日から全社員を対象とした本格展開を開始し、共通テンプレートと活用支援の体制を整えました。
- 業務へ実装する
部門ごとのユースケースを実装し、ナレッジの蓄積とAI Skills(カスタムスキル)・カスタムエージェントの活用を進めました。
- 成果を測定し、横展開する
成功事例と利用状況を可視化し、効果検証と改善を重ねながら全社へ展開しています。
1月~3月で利用定着と基盤整備を進め、4月に一部利用と全社展開の準備へ移行。
5月から業務実装を広げ、6月1日から全社員を対象に本格展開しました。
全員が使い続けられる「土台」をつくる
全社導入で重視したのは、利用を個人の関心や自発性だけに委ねないことです。
学び、相談できる環境
各部門に推進役を配置し、全社AI勉強会、専用ヘルプデスク、共通テンプレート、AI利用チェックリストを整備しました。
基本的な使い方だけでなく、実際の業務で成果につなげる方法を共有しています。
利用状況の可視化と横展開
AIアクション数を週次で可視化し、個人・チーム・事業部単位で利用状況を確認。
利用が進んでいない社員には個別支援を行い、現場で生まれた活用事例は勉強会やハッカソンを通じて横展開しています。
活用促進とガバナンスの両立
既存の情報セキュリティガイドラインを基に、生成AIガバナンスを整備しました。
機密度に応じたアクセス権限、顧客情報の取り扱い、社外公開、インシデント対応などのルールを定め、活用促進とガバナンスを全社展開の両輪として設計しています。
日常業務に組み込まれたAI活用
現在は、単純な文章生成や要約にとどまらず、実際の業務プロセスにAIを組み込んでいます。
- 会議の録音・文字起こし・要約・タスク抽出
- 過去のプロジェクト資料や社内ナレッジを横断したリサーチ
- 企業・市場・競合情報を踏まえた商談準備
- 面談・商談内容をもとにした提案骨子・初稿の作成
- 商談後の議事録要約・タスク抽出・フォローメール作成・SFA更新
- 社内ルールを検索し、根拠となる原本も示すFAQエージェント
- 営業資料やホワイトペーパーを探す資料検索エージェント
- 会議メモや支援資料から抽出した知見をプロジェクト別Wikiへ蓄積し、汎用性の高いナレッジを全社Wikiへ展開
- 外部ニュースの自動蓄積・通知やプロジェクトレポート作成
- インバウンドへの初期対応、架電準備、市場分析、資料作成の支援
全社共通のAI Skills(再利用可能な業務指示)を整備・共有するとともに、社員が自分の業務に合わせてカスタマイズしたり、新しいAI Skillsを作成したりする動きも広がっています。
全社導入後に表れた変化
全社で利用定着と業務実装を進めるなか、直近の社内集計では、生成AI・Notion AIのデイリー利用率(DAU)が100%に到達しました。AI Skills・カスタムエージェントの利用率も60%を超えています。
生産性向上効果は、社内集計で全社平均15%、先行部門25%と算出しています。
同時期には、一人当たり売上高(売上生産性)も前年同期比15.3%向上しました。
また、全10領域を対象とした試算では、年間76,500時間、3億8,250万円相当の削減ポテンシャルを見込んでいます。
これは実際に削減済みの時間・金額ではなく、利用人数、利用頻度、想定削減時間を積み上げた試算です。
成果の詳細は、別記事「生成AIを『使う』から『成果を生む』へ|リブ・コンサルティングの全社AI活用の成果」で紹介しています。
全社導入を、組織能力の向上につなげる
AIの全社導入で重要なのは、ツールを配布することではありません。
業務情報を蓄積・活用できる基盤、全員が使える仕組み、成果につながるユースケース、利用状況を測定して改善する運営体制を一体でつくることです。
リブ・コンサルティングでは、蓄積されたナレッジやAI Skills、カスタムエージェントを組織全体で再利用することで、一人ひとりのAI活用を組織能力へと転換し、AIと人が共創する「AIネイティブな組織」への進化を目指します。
また、自社での実践に加え、累計10,000件以上のコンサルティングと100社以上のAI導入支援で培った知見をもとに、企業ごとの経営課題やIT・業務環境に合わせたAI活用を設計しています。
Microsoft Copilot、Google Gemini、ChatGPT、Notion AIなど、各社の環境に応じた選択肢を組み合わせ、戦略設計・研修・定着・業務実装・AI開発までを一気通貫で支援。
AIを「導入する」だけで終わらせず、組織と事業の成果につながる仕組みへと変えていきます。

